「子どもがいる状態で引越しなんてできるのだろうか」
「ほとんど一人で準備するなんて無理かも」
そんな不安を抱えながら、引越しを考えているシングルマザーの方も多いと思います。
私自身、学生時代から社会人、転職や離婚なども含めると、これまでに10回の引越しを経験してきました。
その多くはほぼ“ひとりでの作業”。初期は失敗ばかりで、何度も心が折れそうになりましたが、
回数を重ねるうちに、無理をしなくても進められる“現実的な段取り”が少しずつ身についていきました。
この記事では、シングルマザーでも進められる
無理をしない引越しの段取り術を、私の経験からまとめています。
この記事でわかること
- 引越しを効率よく進める段取り
- 仕事と育児を両立しながらの荷造り方法
- 子どもが小さい時の引越しの工夫
- 引越し費用を抑えるための現実的な方法
- 引越しで起きやすい失敗と注意点
1. 引越しからから学んだこと
これまで何度も引越しをしてきましたが、そのたびに小さな失敗が積み重なり、
「もっと早く知っておけば良かった」と思う場面が何度もありました。
特に初期の頃は、
- 荷造りが終わらず徹夜してしまった
- 不用品が多すぎて費用が高額になった
- 住んでみると環境が合わず、結局また引越すことになった
など、振り返ると改善できるポイントがたくさんありました。
だからこそ今回は、「次の引越しでは絶対に改善しよう」と決めて実践してきた方法を中心にまとめています。
2. ワンオペで進めるための段取り術
① スケジュールは“逆算”が基本
荷造りは引越し直前に終わるよう逆算し、
不用品の処分や粗大ゴミの手配は余裕をもって進めておくと安心です。
業者への見積もり依頼も、1か月以上前に早めに動いておくとスムーズです。
② 引越しは“荷物を減らす絶好のチャンス”
まず取り組むべきは、捨てること。
- 大きな家具(棚・ラックなど)は最優先で見直す
- 備え付け収納がある物件では、不要な棚は手放せる
- 事前に捨てることが決まっている物はメルカリで売る
→ 私は食器棚やラックを売却 - 時間がない時は買取業者やジモティを活用する
→ ジモティは0円にするとすぐ引き取りに来てもらえることが多く、捨てるよりお得 - 自治体の粗大ゴミは予約が埋まりやすく、早めに確保が必要
③ 古い家電は買い替えも検討
下取りは「住所が違うと追加料金」がかかることがあるため、
新居で業者に交換してもらうか、別の買取サービスを利用した方が安く済む場合もあります。
無理に全部持っていくより、必要なものだけに絞ることが、引越しをラクにします。
仕事と育児を両立しながら荷造りするコツ
① 小分けに進める
疲れた夜に一気にやろうとすると、判断力が落ちて余計に時間がかかります。
朝5分・夜10分など細かく区切る方がスムーズです。
② カテゴリ別に詰める
- あまり使わない場所 → すぐ詰める
- よく使うもの → 引越し直前
- 小物 → 収納ごとまとめる
無理に片付けてから詰める必要はありません。
③“すぐに使うもの”の場所を分かりやすくしておく
リモコン・充電器・薬・子どもの日用品など、
到着してすぐ使うものは、ひとまとめにするか、入れたダンボールに明確な印をつけておくと安心です。
新居で探し回らずに済み、最初の準備がスムーズになります。
4. 子どもが小さい時の引越しの工夫
① 当日は“子どもが安心できる場所”を作る
- 一時保育を利用する
- 家族や友人に短時間だけお願いする
- 部屋の一角に、安全で落ち着けるスペースをつくる
子どもは、引越し当日の慌ただしい雰囲気で
危ない・暇になる・ぐずる
といった状況になりやすいため、
預け先の確保や、安全なスペースづくりを優先するとスムーズに進みます。
② 子どもの部屋を最優先で整える
- 寝床
- 着替え
- すぐ使うおもちゃ
これらが揃うだけで、不安やぐずりが大幅に減ります。
5. 引越し費用を抑えるための現実的な工夫
① 時期をずらす“だけ”で大きく変わる
引越し料金は、時期で大きく上下します。
- 最も高い:3月下旬〜4月
- 比較的安い:6月・11月・1月
可能であれば、繁忙期を避けるだけで負担が軽くなります。
② 平日+午前中に設定する
ワンオペの場合、
午前中に引越しを終え、午後に荷解き時間を確保するのが理想。
少し高くても午前便にした方が、体力的にも精神的にもラクです。
③ 相見積もりがいちばん安くなる
私がもっとも安くできた方法は、
3社以上の相見積もりを取り、料金交渉することでした。
近場の引越しでしたが、
大手業者にお願いして 20,000円ほどで済ませることができました。
6. 引越しで起きやすい失敗・注意点
以下は、私が実際に経験したこと、知人の例などからまとめたものです。
① サイズや設備に関するミス
- カーテンサイズなどを測り忘れた
- ガスコンロのサイズが合わず買い替え
- 洗濯機が脱衣所の入口を通らず、買い替えが必要になった例も
② ネット関連の落とし穴
- 解約時の撤去工事のスケジュールを考えておらず、日程調整が大変
- 新居のネット開通が遅れて数日不便に
③ 騒音トラブルを見抜けなかった
内見の時間帯によって雰囲気が変わるため、
近場なら複数の時間帯で見ておくのが安全です。
④ 入居時の写真を撮り忘れ、退去費トラブルに
後から傷があったと言われるケースは多いため、
最初にすべて写真を撮って保存しておくのが必須です。
⑤ 家具の破損に気づくのが遅れた
業者の問題だった場合も、早期であれば補償してもらえます。
搬入後すぐ確認するのが安心です。
⑥ 立地を安さだけで選んで後悔するケースも
安さを優先して少し離れたエリアを選んだものの、
スーパーや保育園が遠くて不便になり、結局引越しをやり直すケースもあります。
家からよく行く場所までの距離は、物件選びのときに必ず確認しておくと安心です。
⑦ 粗大ゴミの集荷に間に合わなかった
繁忙期は予約が埋まりやすいため、
早めの予約が基本です。
⑧ 細かい忘れ物が多い
- 照明を取り忘れた
- 備え付けのものを持っていきそうになった
- 必要な小物が行方不明
- 冷凍食品が使い切れず無駄に
⑨ 夏の引越しは危険
エアコン設置が間に合わず、熱中症になりかけた経験があります。
真夏の場合は計画的に進めることが必須です。
⑩ 引越してみたら隣がゴミ屋敷だった
内見時にはわからなかった部分で、住んで初めて気づくことも。
可能なら管理会社に周辺トラブルがないか聞くのも安心材料になります。
まとめ|“無理をしない引越し”なら、シングルマザーでもできる
引越しは大変な作業ですが、
段取りを工夫すれば、ワンオペでもスムーズに進めることができます。
大事なのは、
完璧を目指さないこと
荷物を減らすこと
余裕のあるスケジュール
そして、
少しでも「ラクにできる方法」を選んでいいということ。
あなたとお子さんが安心して暮らせる場所が、またひとつ見つかりますように。











