保育園選びにおいて「見学に行くかどうか」で迷う人は多いですが、実際に足を運んでみるとホームページだけでは分からないことがたくさんあります。
どんな先生がいるのか、園児がどんな表情で過ごしているのか、保育環境は安全に整っているのか。
これらは、見学しなければ分からない情報です。
しかし、見学の時間は限られているため、あれもこれも聞こうとすると整理しきれず、家に帰ってから「聞きたいことを聞き忘れた…」と後悔してしまうこともあります。
そこでこの記事では、保育園見学で確認したい質問をカテゴリ別にまとめ、さらに「時間がなくても優先して聞いておきたい質問」を厳選して紹介します。
この記事でわかること
- 保育園見学で確認しておきたいポイント
- カテゴリ別の質問リスト(全文掲載)
- シングルマザー視点で見ておきたいポイント
なぜ見学は大事なのか
保育園は、子どもが1日の多くを過ごす場所です。
大切なのは、設備の良し悪しだけでなく「ここなら安心して預けられる」と感じられるかどうか。
園の方針や雰囲気、先生の言葉づかい、園児同士の関わり方などは、見学してはじめて分かることです。
また、見学をすると「園の考え方と自分の価値観の相性」が見えます。
たとえば、子どもにとって主体的な遊びを大切にしている園もあれば、カリキュラム型で教育的な活動が多い園もあります。
どちらが良いというよりも、自分の家庭に合っているかどうかが判断軸になります。
【カテゴリ別】保育園見学の質問リスト
空間・設備
・安全対策(オートロック、玄関の施錠、門扉、カメラ設置など)はどうなっているか
・教室内はどのくらいの広さか、1クラス何人で過ごすか
・室内や棚・おもちゃの整理整頓はされているか
・トイレの数と清潔さ、子どもが使いやすい高さになっているか
・園庭はあるか、室内遊びスペースは十分か
・駐車場・駐輪場・ベビーカー置き場はあるか
・連絡手段はアプリか、連絡帳か
園の雰囲気・先生の様子
・園の保育理念、どんな子ども像を目指しているか
・先生同士、子どもへの声かけは丁寧か
・先生の配置人数、職員の定着率
・子どもたちがリラックスして過ごしているか
食事・衛生面
・給食は園内調理か、外部委託か
・食物アレルギーへの対応
・離乳食やミルクは持ち込みか、園で用意されるか
・おやつは手作りか市販品か
・延長保育時の食事(夕食や軽食)の対応はあるか
・献立表の提示・栄養士の有無
保護者負担・家庭の準備物
・毎日の持ち物(着替え、コップ、タオル、水筒など)
・オムツは園でまとめて処分か、持ち帰りか
・オムツは持ち込み式か、サブスク対応か
・寝具は持ち込みか、レンタル対応か
・ベビーカーや抱っこひもを置いて置けるスペースはあるか
・服の指定はあるか
・手作りが必要な物はあるか
・お弁当が必要な日があるか
・保護者会や係活動の参加義務はあるか
・行事参加の頻度と開催日(平日か土日か)
生活・活動内容
・慣らし保育のスケジュールは決まっているか、柔軟に対応できるか
・1日のスケジュールと活動内容
・外遊びは毎日あるか(雨の日の代替案など)
・プール、水遊び、野外活動の頻度
・靴または裸足で過ごす園か
・お昼寝の時間帯と個別対応の可否
・発達を促す活動(体操・リトミック・英語など)の有無
・お昼寝時の見守り体制やSIDS対策(乳幼児突然死症候群への対応)
・投薬の対応(医師の指示所が必要か)
保育時間・料金
・基本保育時間と延長保育の時間帯・料金
・土曜保育の実施有無と条件
・保育料以外に発生する料金(教育費・行事費など)
・途中転園・転出時の手続き
・兄弟割引や自治体助成制度の対象になるか
安全・緊急時対応
・発熱・けが・体調不良時の対応とお迎え基準(38℃?)
・台風・大雪などで休園になる基準
・災害時(地震・洪水・台風など)の避難方法
・緊急時のお迎え依頼はどのタイミングで発生するか
【時間がなくても聞いてほしい】シングルマザーが厳選した質問10項目
見学時間が短く、すべて聞けない場合に優先しておきたいのは以下の10項目です。
- 急な発熱・休園時の連絡方法とお迎えルール
- 延長保育の有無と料金
- 延長保育で夕食対応できるか
- 土曜保育の実施状況
- 園からの連絡手段(アプリ/紙/電話)
- オムツの処理(園で廃棄 or 持ち帰り)
- 布団・シーツなどの寝具の持参or園でクリーニング
- お弁当の有無
- 保護者参加や係の有無
- 慣らし保育の日数・柔軟性
フルタイム勤務・ワンオペ育児の私にとって、
「仕事を無理なく続けられる園かどうか」が判断基準でした。
無理なく預け続けられるかどうかは、このあたりの仕組みによって大きく変わります。
ただし、質問だけでは分からないこともあります。
園の空気感、先生と子どもの距離感、表情、声のトーンなどは実際に見るからこそ分かる部分です。
質問リストとあわせて、「ここに預けたい」と感じられるかどうかも意識してみてください。
まとめ
・保育園見学では「何を聞くか」より「優先順位を決めておくこと」が大切
・時間がなくても、仕事との両立に関わる項目は必ず確認しておく
・保育園選びに正解はなく、家庭の働き方・価値観に合う園がベスト
・理想の100%を満たす園は少ないため「絶対に譲れない軸」を決めておくと迷わない
見学で得られる情報は、ネット情報よりもずっと濃く、判断の材料になります。
自分の条件に合う園を見つけるための質問リストとして、ぜひ活用してください。









