「保育園の無償化って、満3歳になったらすぐ無料になるの?」
「幼稚園や認定こども園とは仕組みが違うって本当?」
制度としてはシンプルに見えても、
実際には “園の種類” や “誕生日” によって開始時期がずれるため、混乱しがちなテーマです。
この記事では、保育園・幼稚園・認定こども園の無償化が いつから始まるのか を整理し、判断ポイントを分かりやすくまとめます。
この記事でわかること
- 保育園・幼稚園・認定こども園の無償化が始まるタイミングと仕組み
- 満3歳でも無償化が始まらないケースがある理由
- 無償化の対象外となる費用(給食費・延長保育料など)
1. 保育園の無償化はいつから?基準は「満3歳」ではなく「次の4月1日」から
保育園の場合、無償化が始まるのは 満3歳の誕生日ではなく、次の4月1日から です。
例:4月生まれの子ども
→ 4月で3歳になっても、その年度は保育料が必要
→ 無償化スタートは翌年4月1日から
2. 幼稚園の無償化は「満3歳の誕生日以降」から対象になるしくみ
幼稚園の場合、制度上は
→ 満3歳の誕生日以降から無償化対象
となっています。
ただし、実際には園ごとに次の2パターンがあります。
・「満3歳児クラス」がある園 → 誕生日後無償化スタート
・「年少クラス(3歳児クラス)」のみの園 → 入園が4月〜となり、それ以降無償化
制度上は満3歳で無償化でも、入園制度により 実質4月スタートになる場合があるというギャップがあります
3. 認定こども園は認定区分で開始時期が変わる
認定こども園は幼稚園+保育園の機能を持つため、利用区分によって仕組みが異なります。
・1号認定(教育利用)
→ 幼稚園と同じく、満3歳の誕生日から無償化
・2・3号認定(保育利用)
→ 保育園と同じく、満3歳 → 次の4月1日から無償化
同じこども園でも「どの認定で通うか」で費用が変わるため、入園前に確認が必要です。
4. 無償化といっても「完全に無料」ではない|対象外となる費用もある
幼児教育・保育の無償化は 保育料(基本料金)が無料になる制度 であり、
すべての費用が0円になるわけではありません。(一部利用料は上限あり)
自己負担が続く費用の例
・給食費(主食費・副食費)
・延長保育料・預かり保育料
・送迎バス代・教材費・行事費
・PTA会費・保護者会費 など
ただし、自治体によっては 給食費の一部補助・副食費免除・上乗せ助成制度 がある場合もあり、
負担額は地域や園ごとに異なります。
そのため、「無償化=全員が同じ負担になる」というわけではなく、
自治体の制度+園での徴収内容をセットで確認することが大切です。
5. 保育園と幼稚園、どちらがいい?選ぶときの比較ポイント
無償化制度だけを見ると、幼稚園のほうが早く適用される場合がありますが、
実際にかかる負担額は 家庭の働き方や預ける時間によって大きく変わります。
たとえば…
・保育園 → 8〜11時間預かりが基本料金内
・幼稚園 → 預かり保育は追加料金になることが多い
・給食費 → 幼稚園では全額負担、保育園では自治体補助ありの場合も
そのため、
・どれくらいの時間預けるのか
・延長保育や給食費はいくらかかるのか
・フルタイム or パート or在宅など働き方との相性
まで含めて比較するのがおすすめです。
5. 入園前に確認しておきたいポイント
入園を決める前に、以下の3点をチェックしておくと安心です。
- 無償化が始まるタイミング(制度と園ごとの運用差がある)
- 延長保育・給食費・バス代など、無償化の対象外となる費用
- 自治体独自の補助制度や追加支援があるかどうか
無償化のルールは全国共通ですが、
実際の運用は自治体や園ごとに異なるため、最終確認は必須です。
まとめ
・保育園の無償化 → 満3歳の次の4月1日から
・幼稚園 → 満3歳の誕生日以降だが、園の入園制度により開始が前後
・認定こども園 → 1号/2・3号認定で開始時期が変わる
・無償化は「保育料のみ」対象で、給食費などは自己負担
・制度だけでなく、保育時間・実費負担・働き方の相性をふまえて選ぶことが大切











