育児と仕事の両立がうまくいかない。毎日がギリギリで、気持ちにも余裕がなくなる──
そんなふうに感じる日が、私にも何度もありました。
特に、子どもが3歳を迎える頃は、
イヤイヤ期・送迎・家事・仕事が重なりやすく、
「気力も体力も限界に近づいているのに、休むタイミングがない」
という状態になりやすい時期です。
私はこれまで、
出産前フルタイム勤務
→ 育休
→ 時短勤務(通勤が遠くて負担大)
→ 転職
→ 現在フルタイム勤務(家と職場が近い)
という働き方の変化を経験してきました。
その中で感じたのは、
「両立できるかどうかは、“自分が頑張れるかどうか”ではなく、“仕組みで回せるかどうか”」
ということです。
この記事では、育児と仕事の両立がつらかった時期に、私が見直して負担が減った3つのポイントをまとめます。
この記事でわかること
この記事でわかること
- 育児と仕事の両立がつらくなる根本原因
- 家事の量を見直すことで生まれる時間のゆとり
- 働き方ではなく「働く環境」を整えるという選択肢
- 頼ることを前提にすると、両立は格段にラクになる
なぜ“両立はつらい”と感じるのか
育児と仕事を同時に抱えていると、
時間・体力・精神的余裕のすべてが削られやすくなります。
特に次のような状態が重なると、つらさが一気に増します。
- 朝と帰宅後に発生するタスクが多すぎる
- 子どものペースと大人のスケジュールが噛み合わない
- 家事が「空き時間にやるもの」ではなく「常に追いかけてくるもの」になる
- 仕事に責任があるため、気持ちを切り替えにくい
- 育児を共有できる相手がいない(ワンオペ状態)
両立がつらいと感じたとき、
「自分が頑張れていないから」と思い込みやすいですが、
本当は “タスク量に対してサポートの絶対量が足りていない” だけの場合が多いです。
見直したこと① 家事と時間の使い方
両立が崩れるときは、
「労力の多さ」よりも「思考と時間が奪われ続けること」が原因になりがちです。
そこで私は、家事を“効率化”ではなく“分散と削減”で見直しました。
- 衣類乾燥機で「干す・取り込む」をやめた
- 買い出しの頻度を減らし、同じ定番食品をストック
- 朝のルーティンを固定して「考える負担」を減らした
- 平日は最低限、週末にまとめてやる家事を分けた
家事は「早く終わらせる方法」を探すより、
「やらない選択肢をつくる」ほうが、心と時間に余裕が生まれます。
完璧にこなすより、“回る仕組み”を優先するほうがラクに続きます。

見直したこと② 働き方ではなく“働く環境”を変えた
育児中の働き方といえば「時短勤務にするか」「パートかフルタイムか」など、
雇用形態に意識が向きがちです。
しかし私の場合、負担が軽くなった大きな理由は、
働き方を変えたのではなく、“働く環境”を変えたことでした。
育休復帰後の時短勤務は、
勤務時間は短いのに、職場が遠く、送迎との両立でいつも時間に追われていました。
そこで転職し、
- 自宅から近い
- 保育園からも近い
- 退勤後にすぐ迎えに行ける
という職場を選んだことで、
勤務時間はフルタイムに戻ったのに、生活はむしろラクになりました。
両立のしやすさは「勤務時間」ではなく、
動線・通勤時間・職場の理解度で大きく変わると実感しました。
見直したこと③ 頼る仕組みを“使う前提”にした
両立がつらくなるとき、多くの人が抱える共通点があります。
それは、
「自分がやる前提で考えてしまう」 ということ。
以前の私は、
保育園に長く預けることに罪悪感を持っていたり、
お金を払って家事を減らすことに抵抗を感じていました。
でも、両立を続けるために必要なのは、
「全部やれる自分」ではなく、
**「助けてもらえる仕組みを持っている自分」**でした。
実際に取り入れてラクになったこと
- 一時保育を活用して、疲れている日やリフレッシュしたい日に預ける
- シフト休や有給を活用し、買い出し・通院・手続きを一気に片づける
- ネットスーパーやミールキットで“買い物を外に出ずに完結”
- 自治体の育児支援制度をこまめにチェックして更新
保育園によっては
「親が休みの日は預けにくい」「一時保育が予約制で取りづらい」
という園もあるため、保育園選びの段階で
“親の勤務状況に関係なく預けやすい園かどうか”
を確認しておくことも大切です。
シングルマザーの場合は特に、
「預けられる時間=働ける時間=収入の安定」に直結します。
頼ることは弱さではなく、
“両立を続けるための選択肢”です。
両立できないのではなく、“仕組みが足りていないだけ”
育児と仕事の両立がつらいと感じるとき、
「自分が頑張れていない」と思ってしまうことがあります。
でも本当は、
頑張り方が間違っているのではなく、
**“支える仕組みの方が足りていない”**だけです。
負担を減らすという発想から、
“分散・自動化・外部化”という視点へ変えるだけで、
家事も育児も仕事も、「自分ひとりで抱えるもの」ではなくなっていきます。
まとめ
育児と仕事の両立がつらいと感じていた時期に、私が見直したのは次の3つでした。
- 家事と時間の使い方を整えた
- 働き方ではなく“働く環境”を変えた
- 頼れる制度とサービスを“使う前提”にした
両立がつらいときは、自分を責めるより、仕組みを変えること。
完璧にこなすことより、“続けられる形に整えること”が大切です。











