再婚は、新しい人生のスタート。
しかし、手続きやお金のことなど、気になるポイントも多いですよね。
特に、児童扶養手当や医療費助成、養育費、姓の変更などは、再婚によって変化が生じる部分です。
この記事では、シングルマザーが再婚するときに必要な手続きと、お金まわりの注意点をわかりやすく整理しました。
この記事でわかること
- 再婚時に必要な手続き
- 再婚後に影響を受ける手当・制度のポイント
- 養育費・姓の変更の注意点
- 再婚後の家計を整えるポイント
1. お子さんがいる場合の再婚時に必要な手続き
シングルマザーが再婚する際には、婚姻届などの基本的な手続きに加えて、
子どもに関する行政手続きも必要になります。
基本的な手続き
- 婚姻届の提出:市区町村役場で提出。提出後、新しい戸籍が作成されます。
- 住民票の変更:再婚相手と同居する場合は、世帯合併の手続きを行います。
- 保険・勤務先の名義変更:健康保険・年金・職場の書類などを新しい姓に合わせて変更します。
子どもに関する手続き
児童扶養手当・ひとり親医療費助成の資格喪失届
→ 再婚(または事実婚)により支給要件から外れるため、速やかに届け出が必要です。自治体によっては再婚日からの支給停止となるため、早めの確認を。
児童手当の受給者変更届
→ 再婚しても児童手当自体がなくなることはありません。
ただし、受給者は「世帯で所得の高い方」に変更される仕組みです。再婚相手の収入が高い場合は、新しい配偶者が受給者になるケースもあります
養子縁組の届け出(必要な場合)
→ 養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」がありますが、再婚時には「普通養子縁組」が選ばれることが多いです。
実親と再婚相手の双方に扶養義務や相続権が認められる点が特徴で、役所への届け出で成立します。
2. 再婚後の養育費とお金の向き合い方
再婚しても、元配偶者には子どもに対する養育費の支払い義務が原則として残ります。
ただし、再婚相手と養子縁組をした場合や、双方の収入・生活環境が大きく変化した場合には、
家庭裁判所での話し合いや申し立てにより、減額または免除が認められることもあります。
養育費は子どもの権利であり、状況の変化があった場合も、
必ず話し合いや正しい手続きを通じて見直すことが大切です。
3. 子どもの姓(苗字)をどうするか
子どもの姓を変えるかどうかは、家庭によって大きく異なります。
- 再婚相手の姓に変更したい場合は、養子縁組をしていないときのみ家庭裁判所の許可が必要です。
- 養子縁組を行った場合は、自動的に再婚相手と同じ姓になります。
どちらを選ぶにしても、子どもの気持ちを尊重し、時間をかけて話し合うことが大切です。
4. 再婚後の家計管理で意識したいこと
再婚後は、家計の見直しも忘れずに行いましょう。
- 支出の共有ルールを決める(生活費・教育費など)
- 貯金・投資口座を分けて見える化
- 支援制度などの変化を踏まえて家計を調整
再婚は「新しい家計のスタート」でもあります。
お互いの収入・支出をオープンに話し合うことが、安心できる暮らしにつながります。
まとめ|焦らず一つずつ、再出発の準備を
再婚には手続きやお金の変化など、考えることがたくさんあります。
けれども、ひとつひとつ確認していけば、心配するほど難しいものではありません。
制度やサポートを上手に活用しながら、
家族にとって最適な形で再スタートを切りましょう。













